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2016.08.08 参加者・学校募集

第2回someoneセミナー〜うわさのハカセに会おう!〜 8/28@東京&オンラインで全国配信します!

someoneセミナーは、サイエンスが好きな中高生のためのイベントです。様々な分野の研究者を毎回お呼びし、最先端の研究内容についてお話いただきます!

第2回someoneセミナー

テーマ
隕石からわかる、地球の過去と未来
地質学の最先端を体験しよう!

〇概要
日時:2016年8月28日(日) 10:00~12:00
場所:株式会社リバネス 4階 知識創業研究センター
参加費:無料
アクセス:JR飯田橋駅 東口 徒歩2分
東京メトロ飯田橋駅 B1出口徒歩1分
(地図)

〇参加形態について
本セミナーは、オンラインでも配信いたします!

視聴を希望する方も、下記フォームよりお申し込みください。
配信URLをのちほどお送りいたします!
全国の中高生の参加をお待ちしています!

〇セミナー内容
※内容は変更になる場合がございます。
【第一部】特別講演:国立研究開発法人海洋研究開発機構 特別研究員 佐藤峰南さん
【第二部】グループワーク

〇講演者プロフィールunnamed
2010年~2012年
鹿児島大学大学院 理工学研究科 地球環境科学専攻
2012年~2015年
九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻  日本学術振興会特別研究員DC1
2015年4月~
国立研究開発法人海洋研究開発機構 日本学術振興会特別研究員PD


〇佐藤さんの研究内容

「日本の地層から、はるか昔の隕石衝突の証拠を発見」
 およそ6,600万年前、隕石の衝突によって地球上から生物が大量絶滅した話は、皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれません。しかし、じつはそれよりも遙か昔の2億1,500万年前にも地球に隕石が衝突していたという証拠が、2013年佐藤峰南さんの研究グループによって、岐阜県の地層から発見されました。
巨大な隕石が衝突すると、地表面に大きな凹みが作られると同時に、隕石は高温・高圧状態となって蒸発し、直径1mm以下の粒子となって地球全体に振りまかれます。地表面の凹みはいずれ雨風に侵食されてしまうため、過去の隕石衝突の跡を探すことは難しく、これまで6,500万年前よりも前の時代は研究対象とされてきませんでした。しかし、海へ散った隕石の粒子は、やがて沈殿して深海底に堆積します。佐藤さんの研究グループは、この海底の堆積物に着目しました。
海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むと、海洋プレート上に乗っていた深海の堆積物は大陸プレートに押し上げられながら盛り上がります。こうして作られたのが日本列島。つまり、日本列島は遥か昔、海底に沈んだ堆積物が陸となっているため、過去の隕石衝突に跡を研究するためには絶好の場所なのです。佐藤さんたちは、岐阜県坂祝町の「層状チャート」と呼ばれる堆積岩(堆積物が固まったもの)に注目しました。層状チャートには放散虫といったプランクトンの死骸が、他の粘土や砂と共に含まれています。層状チャートは1mm堆積するのに約1,000年と長い時間がかかるため、幅広い時代について調べることができるのです。佐藤さんたちは、この層状チャートの中には、オスミウム(Os)と呼ばれる白金族元素が多く含まれることを発見しました。オスミウムには中性子の数が異なる187Os。188Osという2つの同位体があります。地球にもともとあるオスミウムと隕石が持つそれは、同位体比に違いがあるため、隕石が地球に衝突すると、岩石中のオスミウム同位体比が隕石が持つ同位体比に近づきます。佐藤さんたちは、岐阜県坂祝町の層状チャートに含まれるオスミウムの同位体比は、隕石が衝突したことを示していることを発見しました。
日本の地層には、まだ見つかっていない隕石衝突の証拠がまだまだ残っている可能性があります。その証拠を見つけていくこの研究は、「どこにあるか分からない未知なるものを求める『宝探し』のような研究」だと佐藤さんは言います。地球がどんな歴史を辿ってきたのか、隕石衝突によってどのような環境変化があったのか、地球上の生物にどのような影響を与えたのか、これからも益々解明されていくことでしょう。

<第1回の動画はこちら

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