TASUKI-襷-Projectの第一回共同進捗報告会を行いました!
次世代とともに水圏の生物多様性評価に挑戦するTASUKIプロジェクトにおいて、2024年7月5日に第一回共同進捗報告会を実施しました。今回の報告会では、キックオフイベントでの議論を経て決定した研究計画や予備調査の進捗について各参画校から発表を行い、質疑応答を通して研究を進めるにあたっての疑問点やフィードバックを行いました。
報告会の様子 |
本プロジェクトでは、関東2校が多摩川水系、関西2校が琵琶湖水系を中心として調査をそれぞれ進めていきます。環境DNA分析技術を取り入れた調査のほか、水質分析や周辺環境の調査も並行して行う予定です。
報告会では、各校がチーム内で相談して決めた研究テーマや調査の方針が発表され、調査地点の絞り込みにあたって考えたことや周辺環境の調査の手法、水生生物の観察における課題点などについて意見交換が進められました。他校のやり方から学ぶ点や、進め方についての提案もあり、参画校同士での活発な議論が行われました。
【プロジェクト参画校からの活動の様子】
東京都立立川高等学校
多摩川水系、荒川水系の13カ所で調査をスタートしています。水質だけでなく周囲の自然環境についても記録していくために、独自で被覆度の指標をつくっています。また、水深をより正確に記録するための工夫についてもプロジェクト内で共有してくれました。 |
東京都立武蔵高等学校
外来種であるグッピーに注目して環境DNA調査を計画しています。今回は調査フィールドを決定するための予備調査の結果を報告してくれました。限られた時間で複数の地点を検討するためにチームメンバーで協力しています。今後は生活排水との関連性に着目して、水再生センターの近くで調査を進めていく予定です。 |
滋賀県立高島高等学校
固有種であるヌマチチブと国内外来種との関係を調べるために、生息場所を考慮した上で、調査地点となる川と採水場所を計画してくれました。報告会では、関連する魚の特徴を写真を見せながら説明していて、事前の調査の入念さが伝わりました。 |
滋賀県立八幡工業高等学校
地域にある沼やびわ湖からプランクトンの採取を行い、観察と分類をした結果を報告してくれました。また絶滅が危惧されているアユモドキについての背景調査も進めました。本プロジェクト内で実施する環境DNA調査のトップバッターをつとめる予定です。 |
次回は、いよいよ各校の環境DNA調査がスタートします!
【TASUKI – 襷 – プロジェクトの概要】
プロジェクト名称 | TASUKI – 襷 – Project |
コンセプト | 地球と生きる、豊かさをつなぐ |
研究期間 | 2024年6月1日〜2025年12月31日 |
主催 | 株式会社フィッシュパス 株式会社フォーカスシステムズ 株式会社リバネス |
アカデミックパートナー | 福井県立大学地域連携本部 龍谷大学生物多様性科学研究センター |
プロジェクト参画校 | 東京都立立川高等学校、東京都立武蔵高等学校、 滋賀県立高島高等学校、滋賀県立八幡工業高等学校 |
研究成果中間発表 | サイエンスキャッスル2024 東京・関東大会 2024年12月7日(土)内を予定 |
※WEBサイト:TASUKI -襷- Project
【本件に対するお問い合わせ先】
株式会社リバネス
教育開発事業部
担当:橋本 光平、中嶋 香織
TEL:03-5227-4198 MAIL:[email protected]