TASUKI-襷-Projectの第三回共同進捗報告会を行いました!
次世代とともに水圏の生物多様性評価に挑戦するTASUKIプロジェクトにおいて、2024年10月25日に第三回共同進捗報告会を実施しました。今回は、環境DNA調査の分析結果が出た後の初めての報告会となり、各校からその結果と考察が発表されました。
報告会の様子 |
今回はサイエンスキャッスル2024東京・関東大会での外部向けの発表を控えた最後の報告会ということで、どの学校もこれまでの調査結果がまとめられており、発表に向けて準備を進めていることが伺えました。また、直近でデータがでていた環境DNA調査の結果の報告があり、調査地点に生息する魚種についての考察が深まっていました。
東京都立立川高等学校
環境DNAの結果とこれまでの調査結果を照らし合わせ、双方に齟齬がないことが明らかとなり、データの信憑性を高めることができました。次は、各地点に生息する魚種と環境要因との関係を明らかにすべく、解析手法の改善を検討しています。 |
東京都立武蔵高等学校
水質とプランクトン調査の結果をまとめると、排水付近とそれ以外で異なることがわかりました。この環境の違いが外来種の生存に関わるかを調べます。環境DNA調査では排水付近で魚種が少ない結果になりました。温度が高く逃げていた可能性があり、冬の調査の結果も踏まえて考察する予定です。 |
滋賀県立高島高等学校
現地での調査と環境DNA調査を行いましたが、調査対象であるヌマチチブが地域の河川から見つからなかったのは想定外でした。琵琶湖では見つかっているので、ヌマチチブが川を遡上できない理由を探ります。 |
滋賀県立八幡工業高等学校
引き続き水質とプランクトンの調査を行い、データを蓄積しています。環境DNA調査の結果をどのように分析するのかを悩んでいましたが、今回のアドバイスを参考に地点ごとの環境の違いをまとめることから始める予定です。 |
次回は、サイエンスキャッスル2024東京・関東大会において、これまでの研究成果の発表と、自分たちの研究の経験を同世代に伝えて仲間を増やす特別企画を行います。
【TASUKI – 襷 – プロジェクトの概要】
プロジェクト名称 | TASUKI – 襷 – Project |
コンセプト | 地球と生きる、豊かさをつなぐ |
研究期間 | 2024年6月1日〜2025年12月31日 |
主催 | 株式会社フィッシュパス 株式会社フォーカスシステムズ 株式会社リバネス |
アカデミックパートナー | 福井県立大学地域連携本部 龍谷大学生物多様性科学研究センター |
プロジェクト参画校 | 東京都立立川高等学校、東京都立武蔵高等学校、 滋賀県立高島高等学校、滋賀県立八幡工業高等学校 |
研究成果中間発表 | サイエンスキャッスル2024 東京・関東大会 2024年12月7日(土)内を予定 |
※WEBサイト:TASUKI -襷- Project
【本件に対するお問い合わせ先】
株式会社リバネス
教育開発事業部
担当:橋本 光平、中嶋 香織
TEL:03-5227-4198 MAIL:[email protected]