TASUKI-襷-Projectの第八回共同進捗報告会を行いました!
次世代とともに水圏の生物多様性評価に挑戦するTASUKIプロジェクトの第八回共同進捗報告会を2025年12月18日に実施しました。
TASUKIプロジェクトでは、調査・研究活動を通して、多様な生き物たちが生息する地球環境の現状と人間社会とのつながりを探求することで、自然の豊かさに気づき、行動することのできる次世代を育むことを目指してきました。これまで2年弱、採択校4校で環境フィールドにおける生物多様性評価に挑戦してきました。
第八回共同進捗報告会では、TASUKIに参加するのが2年目のメンバーでScience Castle World 2025に参加した当日の振り返りを行いました。発表で得られた気づきや所感としては「やはり説明するのは難しい」「専門家と話すことで新たな視点が得られた」「データの取り方に関する質問の受け答えが難しかった」など多くの意見が交わされました。本会を通してTASUKIメンバー全員で気づきと所感を整理し、次の学びにつながることを目指しました。
【報告会の様子】
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【プロジェクト参画校の活動の様子】
| 東京都立立川高等学校
在来種のヨシノボリと国内外来種のトウヨシノボリ、国内外来種であるカワヨシノボリについて、複数河川における生息状況を比較してきました。サイエンスキャッスルでは、個体数・標準体長・外部形態を系統ごとに記録し、河川ごとの分布差や交雑個体の存在を明らかにした成果を共有しました。 今回のサイエンスキャッスルでの発表を通じて、学校内の研究発表では出会えない人々と意見交換を行い、新たな視点を得ることができました。今後は環境DNA分析も取り入れ、交雑個体がどのような環境に適応しているのかを調べていく予定です。 |
| 東京都立武蔵高等学校
多摩川中流域において、異なる環境条件が魚類相にどのような影響を及ぼすのかを研究してきました。昨年度に実施した温排水の影響調査を発展させ、南多摩排水センター付近に加えて残堀川を比較対象として調査を行いました。現在は、通年で取得したデータをもとに、水温・水質と魚類分布の関係を解析しています。 今回のサイエンスキャッスルでの発表を通じて、環境DNA以外のデータ活用方法について意見を受け、研究を深めるきっかけとなりました。今後は、環境DNAの結果比較や文献調査を進め、水温や環境変化が分布に与える影響要因の特定を目指します。 |
| 滋賀県立高島高等学校
琵琶湖水系において、国内外来種であるヌマチチブが在来ヨシノボリ類に悪影響を与えているのではないかという疑問を起点に調査を進めてきました。これまでの研究により、ヌマチチブが在来種に影響を及ぼしている可能性が示されてきました。そこで今年度は、両者が棲み分け可能な環境が存在するかに注目して調査を行いました。環境DNAを用いた調査の結果、高温域・低温域の双方でヌマチチブが検出され、水温の影響は限定的である可能性が共有されました。一方、CODが高い地点では検出されなかったことから、高COD環境では遡上が起こりにくい可能性があると考察し、発表しました。 今回のサイエンスキャッスルでは、先輩から引き継いだ研究成果を十分に説明できなかったことに気づきました。今後は、これまでの成果を整理しつつ、季節ごとの変化にも着目して研究を進めていきます。 |
| 滋賀県立八幡工業高等学校
2年間の活動を通じて、ビワヨシノボリが西の湖に通年で生息しているという仮説の検証に取り組んできました。これまで、長命寺港・権座・山本川河口において水質およびプランクトン調査を実施し、権座周辺での富栄養化やアオコ発生が顕著であることを確認してきました。環境DNA解析ではビワヨシノボリの存在を確認しており、現在は9月採取分の試料を分析中です。これまでの研究成果から、西の湖に滞在している可能性が高いと結論づけています。環境DNAで存在が確認できたことを受け、今後は直接採集による確認を行う予定です。 サイエンスキャッスルでは英語による研究発表に挑戦し、異なる言語で研究内容をわかりやすく伝えることの難しさを学びました。今後は研究内容をさらに深めるとともに、伝わる発表を目指していきます。 |
次回は、いよいよ卒業式です。TASUKIで引き継いできた研究を次のところに引き継ぎます。
【TASUKI – 襷 – プロジェクトの概要】
| プロジェクト名称 | TASUKI – 襷 – Project |
| コンセプト | 地球と生きる、豊かさをつなぐ |
| 研究期間 | 2024年6月1日〜2025年12月31日 |
| 主催 | 株式会社フィッシュパス 株式会社フォーカスシステムズ 株式会社リバネス |
| アカデミックパートナー | 福井県立大学地域連携本部 龍谷大学生物多様性科学研究センター |
| プロジェクト参画校 | 東京都立立川高等学校、東京都立武蔵高等学校、 滋賀県立高島高等学校、滋賀県立八幡工業高等学校 |
| 研究成果中間発表 | Science Castle World 2025 2025年12月13日(土)〜14日(日)内を予定 |
※WEBサイト:TASUKI -襷- Project
【本件に対するお問い合わせ先】
株式会社リバネス
教育開発事業部
担当:橋本 光平、中嶋 香織
TEL:03-5227-4198 MAIL:[email protected]



